2011/07/11

F1

今朝も暑いなぁとうだる車内でいつものようにpodcastを聴いていたら、今朝は心がときめくような話題が。

皆さん、F1て好きですかねぇ。私は子どもの頃からF1好き。ニキ・ラウダが現役で走ってるころからテレビでレースを見てますからね。最近はすっかり関心が無くなってしまいましたが、それもこのおっさんがpodcastで言っていることに原因があるのかなと。

この週末はイギリスのシルバーストンでF1のレースが行われたようで、BBCのpodcastもF1の話題。ガーディアン紙のスポーツ部門の編集長といういかにも固そうなおっさんがでてきて、キャスターのおねえさん相手にF1のことを語っていました。

おっさん曰く、

50-60年代のレースでは、車もエンジンもチームによってバラバラだったので、チームによって排気音が大きく違っていたものです(高級紙の編集長なので語尾は固めにしてみました)。エンジンは、12気筒、10気筒、8気筒、6気筒などいろいろあり、12気筒エンジンを積んでいたフェラーリの排気音は甲高いものでした。いろいろな排気音があったので、まるでオーケストラが奏でる不協和音のように聞こえたものです。

と、ここで50年代末のレースの音を放送。

うんうん、確かに、フェラーリらしき高音から○○様ご用達極太マフラーっぽい低音まで、バラバラに鳴り響いてるよ。

50年代末のレースの音を聴きながら、キャスターのおねえさん曰く、

本当にエンジン音が違うわね。排気音聴いただけでどのチームのエンジンかわかる?...と激しい突っ込み。編集長曰く「さすがにそれは...」

じゃあ今度は最近のレースの音を聴いてみましょうと、90年代半ばの音。

おねえさん曰く、確かにみんな同じように聞こえるわね。

コスト削減のために各チームが気筒数が同じエンジンを使うようになったから、みんな同じ音なんだとおっさん。さらに、そのうちみんな6気筒のエンジンになっちゃうだろうねと寂しいことを...。

確かに昔はフェラーリの12気筒あり、フォードの8気筒あり、1.5リットルのターボ付きありと、みんなバラバラだったよね。仕様の効率とチームの財力と根性に応じて、最適なシステムを選択するという自由度があって面白かった。子どもにとっては、各チームのエンジンスペックを調べて覚えるというのも楽しみだったし。

現在のレギュレーションというのは、公平性の確保というよりも、夢とロマンのF1が商業主義に陥った結果なんだろうなぁと思います。レースには、メーカーの名誉や宣伝という目的の他に、技術開発、開発技術の市販車へのフィードバックという重要な使命もあったはず。市場の競争では、「スカイラインは強力なエンジン積んでるからカローラより速くてずるい、スカイラインにリミッターつけろ」なんて議論はないわけで、レースも同じなんじゃないかなぁ。

「公平に戦って勝った○○ちゃんはえらいねー」なんて幼稚園児のようなレースではなく、技術と根性と財力をつぎ込んで開発した美しいマシンによる胸躍るようなレースが見たいっす。

件のpodcastはこちらです。

http://downloads.bbc.co.uk/podcasts/radio4/today/today_20110709-0956a.mp3

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