2011/02/27

ながら族

我々が若い頃、我々世代を称して「ながら族」という言葉がありましたなぁ。

典型的なパターンは、夜、ラジオの深夜放送を聴きながら勉強するってやつね。ラジオや音楽なんか聴きながら勉強なんかして、頭に入るのかっ!なんてよく言われたものです。しかし今では、子どもに居間で勉強させるのは良いといいます。集中していればテレビの音など気にならないし、家族が話していることなどから副次的な知恵が身につくということらしいです。時代が変わると価値観も変わるものですなぁ。「ながら族」という批判的な言葉が真に意味するところは、「ひとつのことに集中して真剣に取り組め」ということなんでしょう。

という訳で今朝のこと。いつものように早朝ランニングをしていたわけですが、コースの途中に有志の皆さんが集まってラジオ体操をしている場所があります。川向こうにある市民会館の庭でラジオを掛けているのですが、ラジオの音声が広範囲に届くので、対岸にある高台の遊歩道の路肩に一列に並んで体操している人も多く、半径100mくらいの壮大な「ラジオ体操劇場」となります。私は、市民会館に向かって遊歩道の路肩に横一列に並んだ皆さんの横を走り抜けていくわけです。

そんな中、ラジオ体操の列に加わろうと遊歩道を斜めに横切っていくおじさん一人。しかも、体操しながらのんびりと横切っています。邪魔だなと思いながらも皆さんの遊歩道、おじさんが横切るタイミングを図りつつ横をすり抜けようとしたその時、おじさんがラジオに合わせて腕を大きく横に広げたんです(驚)。私、止まる間もなくおじさんの腕を胸で受けてしまいました。みんなで譲り合って楽しく使うべき遊歩道、歩きながら体操をするのも結構ですが、周囲に危険がないこと、他人に迷惑が及ばないことを確認したうえでやって欲しいものです。

さらに「ながら族」と言えば、これまでにも何度も書いているかもしれませんが、携帯電話の画面を見ながら歩くのは本当にやめて欲しい。時間に追われる通勤時、駅のホームや階段で携帯電話の画面をみながらタラタラ歩いているやつを見ると本当にイラッとします。抜かしてやろうにも、気もそぞろに歩いている人は歩くベクトルが定まっていないことが多く、先の行動が読みにくいので、一歩間違えば事故になりかねない駅のホームでは抜かすこともままなりません。本人は歩くのと携帯のチェックを同時にして時間を節約しているつもりかも知れませんが、歩く人の流れを乱すことで他人に無駄な時間と気を遣わせているってことに気付いて欲しいなぁ。それに危険なので、携帯のチェックは人の邪魔にならない安全な場所に静止した上で行いましょう。

もっとイラっとくるのは、電車の乗降時に携帯の画面を見てるやつ。朝晩の電車はとても混んでいるので、回りの人の動きを見てさっさと行動しないと乗れません。それにスムーズに乗り降りしないと電車も遅れちゃうしね。私なんかは降りる人の流れを目で追いつつ、流れが途切れたらさっさと乗り込みます(私だけではなく通勤者はみんなそうだと思うけど)。でもいるんだよ、携帯に夢中で降りる人の流れが終わったことに気付かず、いつまでも乗ろうとしない奴が。「こいつは乗る気ないのか」と脇から抜かして乗り込もうとすると、そういう動きはなぜかちゃんと察知して、急に権利意識が芽生えて「追い越し許さず」とばかりに慌てて乗るんだよね。だったら、最初からスムーズに乗れるように努力しろよ!

降りる人の流れを見ている人が、流れが止まったにもかかわらず乗り込まない場合、こちらも「何か理由があるのだろう」と考えます。暫く待っていると、電車の奥の方にいた人が入り口付近にいる人を掻き分けて降りてきたりする訳ですよ。しかし、携帯を見てる奴が同じ行動しても、どうせ携帯に気をとられているんだろうとしか思えないよね。「ながら族」という言葉には、人の信頼が得られるような真摯な姿勢を周りに示せってことも含まれているんだろうな。

私が通勤に利用している路線は、緩行線(各駅停車が走る線路ね)に毎日必ず5分以上の遅れが出るんですが、各駅に待機している「ながら携帯野郎」の仕業が累積した結果じゃないかと思っています。

ついでにイラッとくるのは、携帯で電話をしながら無意味に歩き回る奴。目的をもって歩いている人の進路はある程度読めるのでぶつかることもないのですが、無目的に歩き回っている「ながら携帯野郎」の進路は全く読めないので、本当に邪魔だし危険。さらに、携帯で会話をしながらうろうろ動き回られるのは、うるさくて不愉快。昨日も本屋で立ち読みしていたら、いたんですよ、携帯で会話をしながら店内を徘徊してる奴が。私が雑誌を立ち読みしている横で電話をしている奴がいて、「うるさくてかなわんな。この棚は後で見ることにして、別の棚を先に見よう」と別の場所に移動すると、なぜかそいつも電話をしたままついて来る。さらに別の棚に移動して騒音から解放されましたが、店内の別の場所でまだ電話中の奴に再び遭遇。寒い最中、店の外に出て電話しろとまでは言わないけど、人の邪魔にならないように店の片隅で小声で電話したらどうなんだっ!

電話は耳を使うもので目は塞がってないから大丈夫って思ってるんだろうけど、甘いっ! 網膜に映像は映っていても、電話に夢中になってるから脳がその映像を処理できてないんだよっ!

怒り先行で話の筋が無茶苦茶になってきましたが、とにかくそういうことです。

2011/02/22

意地悪オヤジのボキャブラ

今日はちょっと機嫌が悪いので意地悪オヤジモードです。


エレベーター内での女性グループの会話。

A:「○○ちゃんが××らしいのよぉぉ」
B:「え〜、それは△△すればいいのにぃぃ」
A:「う〜ん、でもそれはヤらしくて...イヤらしくて...あれっ?」

「イヤみたい」と言えばいいのだよ。
もっと本を読んで語彙を増やそう。


ラーメン屋の行列に並んでいた男性二人の会話。

A:「子どもにメガネを壊されちゃいましてねー」
B:「私もなんですよ。コンタクトレンズだと実験の時辛いんですよ。実験室で寝たりするので...30分毎に起きたりするので...」

30分毎に起きることとコンタクトレンズの不都合との間には全く関連性がないよねー。
実験が大変だということを主張したい気持ちは分からなくはないが、効果的なプレゼンのためには主題をひとつに絞り、そこから脱線しないようにしよう。

2011/02/21

隔世の感

現在中学の卓球部に所属している次男が市内の卓球用品専門店から最新のカタログを入手してきました。

私もかつては中学の卓球部に所属していた身、懐かしいなぁとペラペラとカタログを見ていたら、やぱり卓球の世界でも用具のモデルチェンジってのはあるんですね、掲載されているのは私の知らないラケットやラバーばかり。

そんな中、私が中学生の時に使用していたパワードライブというラケットの後継機種を発見しました。その名もパワードライブ2。私がパワードライブを使っていた当時からは30年近く経っているので、そうとうモデルチェンジが進んでいるものと思っていましたが、以外なことにまだ2代目なのね。

パワードライブ2のスペックを読んでいると、ラケット作りの思想は当時と変わっていないようですが、値段を見てびっくり。なんと6,800円! 30年近く前の記憶なのであまり当てにはできませんが、当時私が使っていたパワードライブの値段は2,800円くらいだった気がします。それでも当時は高い部類に入るラケットで、カーボンラケットに次ぐくらいの価格だったと記憶しています。それがいまや6,800円て、2.4倍アップじゃないですか。

他にも、当時ラバーの最高峰であったタキネスも2,000円くらいだったと記憶しているのですが、現在最高峰とされるラバーの価格は6,000円! シェークハンドラケットの両面を張り替えたら12,000円だよorz

いやぁ、隔世の感ですなぁ。しかし、卓球ラケットとラバーも卵のような「価格の優等生」になって欲しいね。

卓球の練習相手が欲しい次男は、前から私にラケットを買わせて卓球を始めさせようと目論んでいるのですが、用具の価格をみてその気が一気に失せました。

2011/02/17

nanoの使い道

今週月曜日の夜に結局買ったのですよ、ブルートゥースのオーディオレシーバー。ヨドバシに行ったら狙っていたものの在庫がなくて、SONYのDCR-BT60という高級品に手を出してしまいました。

いや、いいですよこれ。ペアリングも簡単で、スマホ、iPod touchともすぐに繋がりました。おまけにちゃんと音も出るし(当たり前っ!)。それじゃ火曜日から使い始めてるのね...って訳でもなく、部屋の片隅で眠っております。その理由は...

私がいつも聴いているBBCニュースとWSJニュースがアップロードされるタイミングを推測してみるに、私が会社で仕事をしている時間に新たなプログラムがアップロードされることはないらしい。ってことは、終業後にダウンロードして帰宅時に電車で聴くべきプログラムはないってことですよねー。なーんだ、出勤前に家でダウンロードすればよいのか。それなら、スマホよりiPod touchでダウンロードする方が全然楽。スマホのバッテリーを減らさなくて済むし。

という訳で、せっかく入手したオーディオレシーバーを使う必要がありません(泣)。

しかし思えば、私がiPod touchを買う許可を嫁からもらうとき、「これがあればパソコン立ち上げなくてもポッドキャストがダウンロードできるから、いつも最新の英語ニュースが聴けて、英語の勉強に役立つんだよ~」と説得したような気がする(爆)。そうでありながら、今まではiPod nanoの方が軽くて身軽なため、ポッドキャストの聴取には相変わらずnanoを使っていました。そうだよ、今回ブルートゥース買って最新のポッドキャストを聴こうとしてたけど、iPod touch買った時にも同じこと考えてたんだよ。

使い道のない高価なオーディオレシーバーを買ってしまった是非はともかくとして、その後ろめたさを引き金にして、いままで実現できなかった「毎朝最新ポッドキャスト」計画がようやく実現にこぎつけたという副次的効果はありました。

しかし、後に残されたnano、nike+のレシーバー以外に何に使えばいいんだろう?

2011/02/14

公衆無線LAN その2

周辺環境が変わると心持ちも変わるものです。

つい最近安さに惹かれて契約したdocomoの公衆無線LAN、契約当初は「いったいどれだけ使うことやら」と自分でも疑問を持っていた訳ですが、繋がんなら「いろいろできんじゃん」と心持ちが変わり、この週末はスマートフォンの設定をバリバリ使用モードに調整しました。

これまで気付かなかったんですが、私のスマホにはKinoma Playというソフトがプレインストールされていて、こいつを使えばポッドキャストを直接ダウンロードができるんですね(驚)。

今までは、iPodをPCに繋いで更新する手間暇が面倒くさくて、ポッドキャストは週末にまとめてダウンロードした前週分をiPodに転送し、それを一週間かけて聞いていました。従って、BBCのニュースは1週間遅れだし、CNNのニュースは全部土曜日のプログラム。これは注意が必要ですよ。「えーっ、エジプトがそんな大変なことになってんの~」と思ってもそれは一週間前の話。人に話すと「はぁ、今頃何言ってんの?」ということになります。

ところがですよ、スマホでポッドキャストが直接ダウンロードできるとなれば、出勤前に家でBBCの最新ニュースをダウンロードして往路で聞き、会社の近くの無線LANスポットでダウンロードしたWSJの最新ニュースを復路に聞くという夢の最先端生活が手に入ります。

私のWindows mobile端末は、充電アダプターもヘッドフォンも何もかもたった一つしかないミニUSB端子につなぐ仕様になっており、ヘッドフォン用のミニジャックがありません。頻繁に激しくヘッドフォンの抜き差しを繰り返したら、唯一のミニUSB端子がいかれて充電ができなくなったりするんじゃないか。そんなわけで、現在、Bluetoothのオーディオレシーバーの購入を検討中です。

土曜日からウェブサイトを調べたり、近くの店に実地調査に出かけたりしていますが、やっぱりソニエリがいいのかなぁ(ヘッドフォン自体はいらんのだが)とほぼ心を固めた昨日の夕方、駅前の本屋に立ち読みに行くついでに、地元駅前のdocomo無線スポットで「spmodeのおまけの公衆無線LAN契約でもiPod touchを無線LANに繋ぐことができるのか」という実験をやってみました。その結果、あっさり繋がった...。

ということは、私がスマホでやろうとしているポッドキャスト直接ダウンロード計画は、ヘッドフォン用のミニジャックが装備されているiPod touchでやればいいのだから、Bluetoothオーディオレシーバーは不要ということに...。

いやいや、男が一度決めたこと、途中で投げ出す訳には...って、単に新しいおもちゃが欲しいだけじゃん(爆)。

2011/02/09

公衆無線LAN

半年くらい前にスマホに機種変更しました。積極的にスマホを買ったという訳ではなく、海外出張時の連絡手段確保のためにGSM対応の携帯電話が必要となったのですが、GSM対応の携帯電話の中で一番安いのがそのスマホだったというのが購入の理由です。そんなわけで、海外出張時以外は使用せず、日頃は機種変更前の携帯にSIMカードを入れて使っています。

だけど、「出張時にいざ使おうと思ったら使い方がわからなかった」ではシャレにならないので、土日はSIMカードを入れ替えてスマホを使うようにしてきました。普段は家でiPod touchをWIFIにつないで使っているので、スマホも使えば便利そうなのはわかる。しかしパケット代がねぇ。いくら上限額があるとはいっても、私にとっては結構な金額ですよ。「無駄遣いするな!」と日ごろから注意している子供に対して示しもつかないし。

2月からドコモがスマホ用の公衆無線LANコースを設定しました。なんと1ヵ月の使用料が315円。Mzoneの通常の使用料に比べたら1/5だぞ。1日当たり約10円だぞ。これがあれば私もスマホを使うかもしれない...。そう思ってこの間の土曜日に契約してきました。その後の使用状況如何に...?

契約した土曜日は、駅前のコーヒーショップ周辺(節約のため店内には入らず・泣)まで出向き、設定+接続実験に成功。月曜日は会社のビルの下にあるスタバ周辺(泣)にて、別のアクセスポイントでもちゃんと繋がることを確認。そうだ、東京メトロの駅でも繋がるはずだ!と通勤途上に接続を試みるも、ログイン手続きをしている間に電車が発車してしまい、実用に適さず。

そうなんだよ、OSがWindows Mobileのせいかも知れないけど、接続手続きの動きがもっさりしていて、時間がかかりすぎるんだよ。綱がった後でも接続スピードが異様に遅い気がするし。スタバでコーヒーを飲みながらならともかく、通りすがりのLAN利用は事実上無理だね、私の端末では。iPod touchだともっとサクサクと繋がるし、IPアドレスの設定などもアクセスポイント毎に覚えていてくれて便利なのに、こいつは動きがトロイ上に、家と外でいちいちIPアドレスの設定をやり直さなきゃならない。

1日約10円の保険を続けるべきか、やめるべきか、悩み中です。

2011/02/04

1Q84

先週末に1Q84を読み終わりました。

相変わらず、言葉の使い方がうまいよね、村上氏は。私の心の中にいつまでも残るであろうと思われる表現は「まだ文字が彫られていない石版のような沈黙」という言葉。言葉を伝えるという石板の役目が果たされていない気まずさと、石という素材の重量感を伴った沈黙であることが伝わってくる素晴らしい表現だと思います。どういう生活をしたらこういう表現が思い浮かぶようになるんだろう。心に何かを感じながら物や人を見るということが大事なんだろうなぁ。

こんな素晴らしい表現が満載の1Q84ですが、結末の表現は意外とストレートなんだよなぁ。青豆さんにどうだったかと聞かれた天吾くんが「夢のよう」とかなんとか言うんだけど。すごくリアルだし、人生の同じような場面で誰でも一度は口にしそうな表現。

この表現の格差の裏には、小松さんの「二つの月がそらに浮かぶ光景を見たことのある読者はいない」という言葉があるんだろうと思います。天吾くんが対面した沈黙は、読者の誰もが対面する沈黙ではないので、それを緻密に表現しないと伝わらない。一方、最後の場面は読者の多くが体験し得る状況なので、余計な言葉で飾るよりストレートに表現した方が読者の体験と重なってよく伝わるということなんだと思う。

読後感としては、他の村上氏の作品同様、よくわからない。不思議な感じだけが残る。3巻にも及ぶ物語は不要であったようにも思えるし、必然であったようにも思える。

ただ、長い人生を生きてきたおっさんとして思ったこと。夢はいつか覚めて夢のまま終わってしまうことがある。他方、夢が現実に変わり日常化することもある。前者の場合、夢を追い求める気持ちだけが残って辛い一方、後者の場合は夢を手にするが陳腐化してもはや夢ではなくなってしまう。どちらがいいのかよくわからない。一番いいのは、夢が現実に変わってからも夢を見ていた時の喜びを噛みしめ続けること。だけどそれが一番難しい。

2011/02/01

やばいなぁ

昼食時のラーメン屋のカウンター

味噌ラーメンをすする私の隣で見ず知らずのおじさんが「やばいなぁ」とつぶやいた

おじさんの視線は別のお客さんのところに運ばれてきたこの店名物の超大盛りラーメンに注がれている

(あぁ、あなたはあれを注文したんですか。あなたの年齢ではちょっときついかも知れませんねぇ。ご健闘をお祈りします)

暫らくして、隣のおじさんに普通の味噌ラーメンが運ばれてきた

(な〜んだ、大盛りラーメンを注文してた訳じゃなかったのか。よかったね)

・・・?!

じゃあ、あの「やばいなぁ」ってのは何だったんだぁぁぁー

頼むから教えてくれ。すごく気になる。