2011/04/02

自治について考える(東国原かっ!)

なかなか治まりませんなぁ、原発。最近は数値を使って具体的な情報が報道されるようになり、自分の感覚で危険度を判断できるようになってきたので、大分落ち着いていますが、一時はビビリまくっていました。

電力需要が増えていく中で、環境(この場合温室効果ガスね)にも配慮した問題解決が求められる中、ある程度原子力に頼らざるを得ないことは理解できる。しかし、本来は一企業で背負いきれないリスクを学者先生とお役人様で過小評価し、電力会社が背負った格好にして原子力発電をするのなんて間違ってる。世界有数の石油・ガス生産国でありながら、石油・ガスは輸出に回し、国内電力のほぼ100%を水力発電で賄っているというノルウェー人のような自制の効いたシンプルな暮らしがしたいと思う今日この頃。

思い余って、「原子力危機に直面した今、ノルウェー人のような生活を送りたい」とツイートしたら、イギリス人に「ノルウェーの人口は僅か400万人、そのライフスタイルを人口1億2000万人の日本に持ち込むのは無理があるだろっ」とすごくまともな反撃を食らって、ちょっとめげました(笑)。

しかし、タダではへこまない。ノルウェーって400万人しかいないのか、そうか、理にかなった生活を送る上で人口というのも重要なファクターなんだな。だったら、日本も人口400万人にしちまえばいいじゃないか。1億2600万人大虐殺? いやいやそんな野蛮な話ではありません。

日本の国土は狭いとは言いながら、それなりの広がりをもった国土。広ければ経済や人口に粗密ができ、その結果、都市部と過疎部ができてる訳だ。この粗密が国家の運営にどのように生かされているかというと、富と人が集まる都市部には危険なものは配置せず、富と人がまばらな過疎部に原発などの危険なものを配置する。つまり、都市部で必要とするものの生産に伴うリスクを過疎部に移転してる訳だ。あの周辺の人たちは自分たちには必要のない電気を発電する設備の事故で被害にあっている訳で、これはどう考えても不条理だ。

なぜこんなことができるか。国土にそれなりの広がりがあって、富とリスクの集中をある程度意図的に作り出せるからだ。 これを防ぐには、国土を狭くしちまえばいいじゃないですか。つまり、各県を独立国にする。そうすれば、国民数も減って、細かいことまで目が届くようになるぞ。

これをするとどんないいことがあるか。例えば、東京電力が福島に原発を作るとする。これは海外投資になる訳で、原発の建設・操業・安全管理は、「福島国」の法律に従うこととなる。また、「福島国」で作った電気を「東京国」に移動させるのは輸出入ですよ。「福島国」はその気になれば電気に輸出関税をかけることもできる。また、東京電力福島国支店から東京電力東京国支店への電気の売買に関して利益の不当な海外移転を監視し東京電力福島国支店に合理的な利益を生じさせ、福島国は東京電力福島国支店から法人税をがっぽりいただく。こいつを原発の安全対策に使ってもいいし、原発に安全対策のための特別税をかけたっていい。ここまでやられたら、東京電力は電力の輸出入はやめて、消費地ごとに小規模な発電所を作るんじゃないだろうか。つまり、東京国で使う電気は東京国で発電するってことだ。

これをやると、もちろん、国ごとに経済規模の濃淡は出る。大量消費を続ける国もでるだろうし、自給自足に近い生活となる国も出るだろう。もともと一つの国だったということを考えると、「不公平だー」と不満を言う国民も出るかも知れない。そこで、居住地の移転のみ自由にする。北海道国の暮らしがいやな人は、最低限の条件さえ満たしていれば、自由に東京国人になれる。人のライフスタイルに対するニーズが多様化している現在、外資系企業でバリバリ働いて金持ちになりたいって人もいれば、衣食住にさえ困らなければ自然に囲まれて暮らしたいって人もいる。但し、フリーライダーが横行するのは防がなければならない。その対策は今は思い浮かばないけど。

この仕組みのいいところは、みんなが「おらが村」(国土が狭いので国に対してこんな感覚を持つのではないだろうか)のあり方を真剣に考えるようになるってことですよ。どこまで発展することを目指すのか、発展のためにはどのくらいのリスクまで許容するのか。富とエネルギーを集約して大量消費生活を続けるために国内に大規模原発を建設するもよし、安全性を優先してエネルギー消費抑制型の生活に切り替えるもよし、全てはそこに暮らす国民の考え方次第。

ただ、分国によって、無駄に大量の政治家やお役人様が生み出されないようにしないといけないね、日本は焼け太りが多いから。

反国際化という自分の考え方に沿ったなかなかいい案(自画自賛)だと思うんだけど、私は生まれてからずっと東京近郊に住んでいるので、地方に暮らす人の視点が抜けていると思う。みんながこの案をどう評価するのか意見を聞いてみたい気がする。

語り口がふざけているので冗談と思うかも知れませんが、結構真剣に考えました。

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