2011/03/11

無免許運転

救急車を無免許で運転してタイホーッ!てな記事がありましたなぁ。

この手の記事を見るといつも考えてしまうんですよねぇ。

というのは、高度な専門知識と特殊な技能が求められ一般人には到底為し得るとは思えないようなこと(例えば医療行為とか)を無免許でしていたと聞けばさすがの私も「ええかげんにせーよ」という感じですが、自動車の運転ねぇ。

かつては自動車を運転するということも特殊な技能であったのかも知れませんが、今となっては生活をしていく上で必要な技能となり、誰もが行っていること。立法府や行政府もそれを認めていて、その証拠に、運転免許証というのはよほどのことがない限り、(教習所に通うお金を出しさえすれば)誰でも取得できるし、事実上無制限で更新もできるようになっとります。

余計なことではありますが、最近ではオートマ車の普及により自動車運転者への参入障壁がほとんどなくなり(運転が簡単になったてことね)、車の運転なんかしない方がいいって人まで車に乗るので、運転マナーがなってないし道路上が危なくてしょうがない。更新毎に学科試験と実技試験を課すなど、免許保有者の質の向上を図って欲しいね。しかし、話を進める都合上、現在の状況を受け入れることにします。

それはさておき、この救急車のおっさんは免許をとったことがないのではなく、免許を失効したということなので、技術の観点からは運転することに問題はないと思われる(実際、毎日運転していた訳だしね)。そうすると、このおっさんと他の運転手を隔てる違いは、免許の更新をきちんとしていたかどうかという1点のみですね。

なんかこれってさぁ、免許更新料を稼ぐとか、交通安全協会費を稼ぐとか、協会のおっさんの仕事を作るとか、そういったことのために現在のシステムができているように思えて仕方がない。車の運転を簡単にし(今やアクセル踏まなくても走るし、ブレーキ踏まなくても止まる!)、免許の取得を容易にし、ここまで市場が拡大したんだから、今や自動車なんて自転車と一緒でしょ。免許制度なんて必要なのかなぁ(上でも書いたほうに、本心としては免許制度を厳しくして免許保有者の質の向上を図ってほしいというのが本心です)。

なんだかこのおっさんは、警察を中心とする運命共同体が作りだしたシステムの犠牲者のような気がしてならない。

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