ノブレス・オブリージュ。
ウィキペディアによれば、「貴族の義務」あるいは「高貴な義務」を意味するそうですが、財産、権力、社会的地位には責任が伴うことをさす言葉だそうです。
この言葉、記憶がはっきりしないのですが、中学の時の社会科の先生が教えてくれたような気がします。授業中によく脱線して人生訓をいろいろと教えてくれる先生でしたので、きっとあの先生が教えてくれたに違いありません。
それはさておき、この言葉、知ったその日から今日まで、なんか知りませんが私のコアの近くに位置し続け、ことあるたびに意識に登ってくる言葉です。私、もちろん貴族ではありませんし、財力も権力も社会的地位もありませんが、人それぞれが世の中に占めているポジションに応じて履行すべき緩やかな義務があるということと解しています。
家庭にあれば子供たちを世の役には立たずとも最低限世間様に迷惑をかけることのないような大人に仕上げること、会社にあれば安心して働ける環境を部下に提供すること、街中にあれば自分より弱い人にできる範囲で手を差し伸べてあげること、これらが私に課せられたノブレス・オブリージュでしょうか。最後のやつはなかなか難しいですけどね。
とかく権利と義務のバランスがとれない世の中、人それぞれが、権利と認識する範囲をほんの少しだけ狭め、義務(あるいはした方がいいこと)と認識する範囲をほんの少しだけ広げてみると、トゲが少なくなって、みんなが生きやすい世の中になると思うんですがねぇ。
最近はやりの江戸仕草、先ずはこのあたりからでしょうか。
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