2008/02/20

Panic! in the Station

以前テレビの実験で見たことがあります。出口がひとつしかない部屋に大勢の人を詰め込んで、「なるべく短時間で脱出してください」というもの。実験では、各人思いのままに行動させるよりも、出口の前に衝立を立てて二人ずつぐらいしか通れないようにした方が、出口の流れがスムーズになり、結果的に短時間で全員が脱出できるというものでした。今朝、まさにこれを実社会で体験しました。

今朝、京浜東北線で人身事故があり、一時運転がストップしました。私が会社に向かうころは運転再開していたのですが、遅延の影響か、乗換駅の秋葉原ではホームに人が溢れ、上りエスカレーターを止めている状態でした。なんとかホームにたどり着けても、人がごった返していて身の置き所がありません。そんなこんなで電車が到着しました。ホームが混雑しているので電車から人が降りるのに時間がかかります。降車が一段落すると、今度はホームで待ち構えていた乗客が一斉に乗車口にラッシュ。

人の波が動かないんですよ、ピクリとも。窓から車内を除いてみると人が乗れる余裕はあるのに、人が一斉に乗車口に向かっているものですから、乗車口の枠に引っ掛かっている人に別の人が引っ掛かって、その人にまた別の人が....という状態で人がガッチリ組み合ったまま固まってしまい、全然前に進めません。私は卍固め状態から何とか抜け出し、片足をドアに挟まれつつ横からするりと乗り込んだんですが、やっぱり車内にはまだ人が乗れるだけの余裕がありました。みんな、頭では「譲り合った方が早く乗れる」ということはわかっているのでしょうが、群集心理に巻き込まれると、実際にこういう行動をとるものなんですね。

ちなみに、次の神田駅ではホームはガラガラ。
恐るべし、オタクの聖地 秋葉原。

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