2010/06/02

結局、辞任か...

鳩山さん、辞任かぁ。

政権発足当初は、政権交代が行わることが真の民主主義といった声もあったけど、壮大な民主主義の実験だったなぁ。

自民党の負の面のみを論い、国民の耳に心地よく響く公約を掲げて絶大な支持を得たものの、なんともお寒い結果となりました。

ここから学べることは、1つの決断には必ず正の影響があり、負の影響があるということ。既存の負の面を正そうとすれば、そこは正になっても、別の場所に負の影響が及ぶ。

国民に金をばらまこうと思えば当然財源が必要になるわけで、無駄遣いを批判していた正当が史上最大額の予算を組んでしまうという愚の骨頂。

競争を促して効率化というけれど、日本はまだまだ公務員と建設業が多くの雇用を吸収している国。
予算削減と称して公務員削減、公共投資削減を行うなら、職にあぶれた失業者をどこで吸収するのか。

社民党も「県外移設は公約だから、それが守れないなら政権離脱」なんてかっこいいこと言ってるけど、与党となり入閣したことで公約を実現するために必要な影響力を及ぼし得る立場を得たにも関わらず、力不足で公約を実現できなかったので撤退します」ってことだよね。閣外に出てしまったら、公約実現のための影響力は一層弱まるのだから、政権離脱は何も生まず、「面子を保つ」というくだらない目的のためだよね。

私自身は特に支持政党というものは持っていませんが、こういう点では、自由民主党というのは正と負のバランスや利害関係者の調整をうまくこなしながら、そこそこの政権運営をしていたんだなぁと、民主党との対比により再認識されますなぁ。ただ、金権政治はいただけなかったけど。(その点は民主党も同じようなものか。)

総じて言えば、局所的処置にしか目が行かず、投与する薬物の副作用を含めた総合的評価のできる政権ではなかったってことですな。

国を良くするためには、網羅的視点で評価・決定できる政権が必要。だけど、そのような地道な活動を評価できる国民の目も必要。

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