ブックオフで見つけた「ベロニカは死ぬことにした」という本が面白かったので、パウロ・コエーリョという作家の本をもう一冊買ってみました。
今度は「星の巡礼」という本です。
まだ2冊めを読んでいるところなので断定的なことは言えませんが、この人の本は人の精神世界の深いところをうまく言葉で表現しているように思います。
「人が常日頃感じているんだけどうまく言葉にできないあの感じ」とか、「本当はそれを認識し認めているんだけどそれを認めることが罪のように感じられ、自分がそれを認めていることを認められないという感情」といったものの存在を白日の下にさらし、言葉でうまく表現しているように感じられ、読んでいるうちに、心に引っかかっていた胆石が溶かされていくような気分になりました。
途中で、生きたまま埋葬される様を想像する修行というのが出てきますが、それは死を友達として受け入れるための修行。
死を受け入れることにより死が恐怖ではなくなり、さらに死が訪れたときにやり残したことがないように、日々をしっかり生きることに目覚めるという効果があるようです。
確かに、死を意識するからこそ、日々の生きがいがあるのかも知れません。
早く次の作品を読んでみたい。
2010/02/13
星の巡礼
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本
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