2009/09/03

最後の夜

時差ぼけに苦しみ眠れない夜が続いた出張もようやく終わり、明日(正確にはもう今日か)帰国の途につくこととなりました。

携帯電話やパソコンが普及した世の中は非常に便利ですが、良し悪しを考えてしまうこともあります。

最終日仕事が終わり、会議出席者とのお気楽な夕食会の後、ホテルに戻って荷物のパッキングも大方終了し、今日の仕事のレポートでも書くかなぁとのんびりしていたところ、携帯電話が鳴りました。

こちらで勤務している同僚からのお別れの挨拶かなと電話にでると、なにやら聞き慣れない声。

なんと、別の国にいる駐在員からでした。

東京から重要な手紙を出して欲しいとのことで連絡してきたようですが、私は東京にいないんだから、そんなことできるはずはありません。

しかし、悲しいことに手元にはパソコン。

早速東京の偉い人に電話し、「アシスタントに手紙を持っていかせるからサインしてくれ」と了解を取り付ける一方、パソコンで作った手紙の案文を電子メールで東京のアシスタントに流し、手紙の印刷と偉い人からのサインの取り付けをしてもらい一件落着。

あ~ぁ、アメリカでの最後の夜、優雅にビールでも飲みながらレポート書きでもしようと思ったのに(あまり優雅じゃないか)、バタバタしているうちに夜中になってしまいました。

自分の時間を削って仕事ができることを便利と思うのか、電子機器に足跡を辿られ自分の消息を消せないことを不便と思うのか、人の価値観は様々です。

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