2009/05/13

ソフィーの世界

最近、寝る前に1時間くらい、哲学書を読んでます。

哲学書とはいっても、岩波書店あたりから出ているお堅い本ではなくて、「ソフィーの世界」というファンタジー小説です。700ページ近くある読み応えのある本なのですが、これが結構面白くて、日曜日から読み始めてもう半分くらい読みました。

前半は、「これが後々何かが起こる伏線なんだろうなぁ」と思われる出来事はあるものの、哲学者から主人公への哲学の歴史に関するレクチャーと「存在」の本質を問うようなやり取りが続きます。ちょっと苦痛ではありますが、哲学の考え方を平易な言葉で日常生活での例をとりまぜながら説明してくれますので、とてもわかりやすく且つ面白く、どんどん読めてしまいます。ここは、主人公の年齢を14歳に設定した作者の勝ちですなぁ。

そして、350ページくらい読み進んだところで、やっと大きな場面展開を迎えます。それまでは主人公のソフィーの生活が描かれていたものが、ここからは伏線として度々名前が登場していた謎の少女の生活の描写に変わります。変わり目がまた面白いんです。誕生日に父親からお手製の本を贈られた少女。本の中に書かれていたことは...。おっと、これ以上は言えない、言えない(私もまだ読んでいないので・笑)。この部分は、主人公の体験を通じて得た体験を読者が楽しむというのではなく、読者が本を読むことで直接得る体験を楽しめるという、面白い視点で構成されているなぁと思いました。

また今夜も、続きを読むのが楽しみです。

0 件のコメント: