2009/06/12

楽天問題

野球のことはあまり詳しくありません。
しかし、元楽天の福盛投手の復活を巡る野村監督とのやりとりは、正に世の中の縮図、おもしろいですね。

今更、事の顛末を書く必要はないのでしょうが、事の発端は、2007年のオフに「チームに残ってくれ」と引き留める野村監督を袖にして、稲盛投手がメジャーリーグのレンジャーズに移籍したこと。稲盛投手、アメリカでどれだけ活躍されたのかわかりませんが、あえなくレンジャーズを解雇され、楽天復活を希望するご本人、球団と、それを拒絶する野村監督の対立という図式です。

野村監督の言うことはもっともだと思います。強く引き留めたのにそれを袖にしてメジャーに行った選手が、クビになった途端に元のチームに戻りたいなんて話はないでしょう。決裂する形で出たからには、不退転の決意でことにあたるべきですし、仮に戻るにしても、自分から戻りたいと言えるものではないでしょうなぁ、大人としては。

しかし、稲盛選手の気持ちもわからんでもないよなぁ。普通の人には決して訪れることのないチャンスが目の前にぶらさがっていたら、飛びつきたいよなぁ。そういう機会に恵まれた後進の人を応援してあげるのも大人だと思います。

要は、メジャーに行く前に、二人がよく話し合って、お互いに納得した上で円満に動けばよかったということですね(話し合った結果決裂したのかも知れないけど)。

だけど、いい選手はメジャーに持っていかれ、こけた選手は日本で再雇用というのでは、日本のプロ野球はメジャーの二軍かということになってしまうし、日本のプロ野球がへたるよなぁ。

夢をとるか、義理をとるか、難しい問題です。

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