2009/06/18

エンタメ通訳

通訳者というとお堅いイメージを連想しますよね。

私がこれまでに仕事などでお会いした通訳の方々も、仕事においては自分を透明にして、右の言葉を左へ、左の言葉を右へと機械のように通訳するキリッとした方が多かったように思います。

最近、「エンタメ通訳の聞き方・話し方」という本を読んでいます。これも、週末の新聞の書評欄で見つけた本ですが、読むと通訳者のイメージが覆るなかなか面白い本です。まだ読んでる途中ですが。

エンタメ通訳とは、エンターテインメント関係の通訳、例えば来日したスターのツアーに同行して通訳したり、インタビューの通訳をしたりといったお仕事をする方のようです。

会議における通訳者というのは全くの第三者で、「私は私の仕事をしたら帰りますよ」という雰囲気の方が多い(仕事柄、そのような雰囲気がするのは当たり前ですが)ようにお見受けしますが、これを読むと、エンタメ通訳というのは完全に当事者の一員ですね。時には自分を透明にし、時にはスタッフの一員のように振る舞い、好きでなければできないお仕事ですね。

仕事をするに当たっての著者のモットーや心づかいが非常によくわかり、生きていく上でとても参考になる本だと思います。それに、ところどころにスターのこぼれ話が実名で書かれているので、読み物としても面白いと思います。

「エンタメ通訳の聞き方・話し方」なんてタイトルなのに、英語学の話はまったく出てきません。

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