2009/10/30

治外法権

昼食のサンドイッチを買いに行く途中、どこかの国の国旗をなびかせて颯爽と走る黒塗りの超高級車を見かけました。

後ろ姿を目で追うと、プレートはやはり外交官プレートでした。

そこでふと思ったんです。

外国の大使館や領事館の敷地内には治外法権が及ぶと聞いたことがありますが、大使館や領事館が公用として登録している車の車内ってどうなのよ。

ここから連想したのは、アラビア湾のどん詰まりに位置するクウェートという国のお話。

かなり昔のことですが、クウェートで「公共の場所での喫煙禁止」が法制化されたそうです。

アラブ人といえば、水パイプで優雅に煙をくゆらせているイメージがありますが、中東の国々も近代化しています。ある程度はグローバルスタンダードに合わせる必要があるんでしょうね。

さて話を戻しますが、禁煙を法制化するにあたって、こんな議論があったそうです。

「公共の道路を走行する自動車の室内は公共の場所か否か」

中東といえば暑い国。普通の車は窓を閉め切りエアコンをガンガン聞かせて走っていますから、車内で喫煙しても他人に迷惑は及ばないという判断だったのでしょう、車内での喫煙はOKになったそうです。

この話と似ているようでちょっと違う。

喫煙は、他人への迷惑度から判断すればいいと思いますが、治外法権の及ぶ範囲ってのは判断が難しそうですね。

どっちなんだろう?

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