2008/06/21

学校見学

今日は朝から雨で走れません...

て言うか、今日はたとえ晴れでも走れない理由があるのです。それは長男の学校見学の付き添い。中3の長男が高校の見学に行くのですが、当初一緒に行くはずだった嫁が急用で行かれないとのこと。そこで暇な私にお鉢が回ってきたという訳です。ランニングした後のダラダラ感を伴って行く訳にはいきませんので、今日はランニングお休みです。

しかし、私が高校受験をする頃は、公立高校の学校説明会や公開授業なんてなかったような気がします。あったことに私が気付かなかっただけかもしれませんが、とにかく、学校の中身など知らないまま、自分の成績と学校の評判を照らし合わせて、「ここでいいやっ!」てな具合に志望校を決めていました。

今は変わりましたね。世の中全てが競争に晒され、公立高校といえども例外ではありません。学校毎の指導方針を打ちたて、特色のあるカリキュラムを組み、それをホームページや公開授業の場を使って広くアピールし、多くの優秀な生徒を囲い込む。確かに、従業員である先生方をやる気にさせるという意味ではいいことなのかもしれません。でも、私立学校ならともかく、公教育にはちょっと合わないような気がします。何でも競争に晒せばサービスの質は高まるという考えは違うように思います。

教育は国なり県なりが国民、県民に教育の機会というサービスを提供する事業で、そのサービスをどう活用するかは教育を受ける側の問題だと思うんですよね。公立学校が行うべきことは、理想的には、どの学校においても同一レベルの教育を提供できるように環境整備を行うことだと思います。ただ、学力の高い学生もいれば低い学生もいるというのが現実なので、それぞれの学生の学力に見合ったレベルの教育を提供する、つまり、「我々はこの程度のレベルの学力を持った学生を受け入れ、学生の学力レベルに合った教育を提供します。その機会が自己の成長に生かせるかどうかは皆さんの努力次第です。」というのが本来の姿勢なのではないかしら。学校の先生が、来校者に「本日はお忙しい中ようこそおいでくださいました」と呼びかけたり、頭を下げたりするのは、何か違う気がする。私の感覚では、こちらの方から「このような機会を作っていただきありがとうございました」とお礼を言う方が自然。

しかし、二十数年振りに高校の授業を見学しましたが、面白かったです。私が高校生だった頃からは時間が経ち、世の中の環境も大きく変化しましたが、先生と学生の言葉の小競り合いなどを見ていると、この年代の子供が持っている考え方や感じ方というのは我々の頃と変わらないんだなぁと思いました。

教室の中で面白い連絡事項を発見しました。

「6月21日(土) 弁当は休み時間のみ」

2、3秒考えた後、思わずぷっと吹き出しました。普段の日は、授業中に弁当を食べて先生に怒られている奴がいるんでしょうね。しかし、今日は公開授業で外部からお客さんが来るので、授業中に弁当は絶対に食べてくれるな!という先生からのお達しだったのでしょう。

高校の外向けの顔は我々の頃からはずいぶん変わりましたが、中の様子は変わらないんだなぁと懐かしい気持ちになりました。

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