おもしろいと言えばおもしろい、辛いと言えば辛い、そんな本でしたね。
読み始めた当初から、凛とした空気感を感じていましたので、納棺にまつわるエピソードを面白おかしく書いて終わるなんてことはないだろうと、予感はしていました。
エピソードの紹介はほどほど且つ必要最小限に押さえ、作者の考え方の表明が中心に据えられたいい本だと思います。
しかし、難解(宗教用語が多くて)。
それと、途中からテーマがややぶれているような気がしないでもない。
親鸞の理論の飛躍の下りの説明にちょっと力を入れすぎていて、本来伝えたかったテーマが薄まってしまっているきらいもなきにしもあらず。
偶然、並行して読んでいた「タイム・シフティング」という本にも、「人間は死を意識することにより生が輝く」的なことが書かれていて、これは普遍性のあるテーマなんだなと改めて考えました。
2009/07/12
納棺夫日記 その2
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本
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