2008/10/02

いつものあの人

毎日通る駅への道、毎日同じ時間に通っていると、知らない人なんだけど顔は知っているという人が何人かできてきます。

そんな人々の中に、ひとり、目の不自由な男性がいます。その人は毎朝白い杖をつきながら点字ブロックの上を駅からどこかへ向かっていきます。駅へ向かう私と毎朝すれ違うんですが、私はその人とすれ違う場所によって、「今日はちょっと遅れてるから急がなきゃ」とか「今日は余裕、余裕」とか、自分のペースを判断しています。

そんな中、「そういえば最近あの人とすれ違わないな」とふと気付きました。いつからかは正確に憶えていませんが、少なくとも今週はあの人とすれ違っていないような...。ここのところ雨がちだったので通勤時間が遅れているだけなのか、それとも病気にでもなってしまったのか...。挨拶をしたこともない人ですが、毎朝見かける人を見かけなくなると、どうしたのだろうと気になるものです。

そして今朝の通勤時、いつもの場所であの人とすれ違いました。あぁ、元気だったんだ、よかった、よかった。あの人はいつも薄いグレーのジャンパーを着て通勤されているのですが、今朝はちょっと厚手な感じの白いジャンパーに変わっていました。お彼岸も過ぎて気温が低くなってきたので、衣替えをされたのでしょう。

心の隅で気になっていたことがひとつ解決しました。

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