2009/02/07

羊の皮を被った狼

今朝ジョギングをしていたら、前の方に犬を散歩させているおじさんがいました。

おじさんは、犬のリードを腰に結びつけ、犬と一緒に走っていたのですが、私の方がややペースが速かったため、そのうち横に並びました。そして、抜かそうと思ったら、そのおじさん、ペースを上げて私の横をついてくるんです。1分間くらい並走しましたかね、「このまま並走していたら、他の人が通れないじゃん」と、ペースを落とし、おじさんの後ろにつきました。

1kmくらいの間でこんなことを3回繰り返したあげく、そのおじさんを抜き去るのは諦め、おじさんの後についていくことにしました。

「にわかランナーはそのうちへばって、ペースが落ちるだろう」

と1kmくらいついていったら、案の定、おじさんの連れていた犬がおじさんを遊歩道脇の草むらに引っ張り、おじさんは止まりました。

「やっぱりね。犬のせいにして止まれていいよなぁ。」

と私はおじさんを抜き去りました。

しかし、このまま終わりはしませんでした。2kmくらい走ったところで、再びおじさんに抜かされたんです。

「なぬっ?!」

しかも、おじさんは結構速いペースでぐいぐい走っていきます。そこから折り返し地点まで、「にわかランナーに離されてなるものか」と気合でついていきました。私は折り返し地点で引き返したのですが、おじさんは更に下流に向かって元気よく走っていきました。

今になって思えば、あれは「犬の散歩のついでに走っていたおじさん」ではなく、「ランニングのついでに犬の散歩をしていたランナー」だったんですね。

羊の皮を被った狼とは、正にこのことです。

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