2009/02/16

ノスタルジックなR.E.M.

土曜日に買ったR.E.M.の中古CD、意外とよかったです。

ちょっと前に「rockin'on BEST DISC 500 / 1963-2007」という本を買いました。最近、ディスクレビュー記事をあまり読まなくなりましたが、私は結構このようなレビューが好きです。観念的すぎて何を言いたいのかよくわからないというのが真実ではありますが、理屈をこねくり回すような熱い文章がきますねぇ。

その中にR.E.M.の"Green"が取り上げられていました。よーし、こいつを買うぜぇ!と勢い込んでブックオフに行った訳ですが、残念ながら、ブックオフに"Green"はありませんでした。あったのは"Out of Time"と"Monster"で両方500円。どっちがいいんだ?と散々迷ったあげく、こっちの方が売れてそうだと"Out of Time"を購入しました。買わなかった方の内容は、買ったもの以上に気になるものです。家に帰ってネットで"Monster"を試聴してみたら、激しいギターロックで私好み。しまったー、あっちも買っておくんだったー。「また週末に買いに行けばいいじゃないの」と嫁。今週末まで売れずに残っているか心配です。まぁ、売れないだろうなぁ(笑)。

しかしながら、"Out of Time"もよかったです。なんでもこのアルバムは世界を制した"Green"の次のアルバムで、R.E.M.らしい激しいギターは打ち捨て、ストリングスなど多彩な楽器を使って録音されたもののようです。激しいギターが聴けないのは残念ですが、メロディがいいです。ビルボードで1位になったというのも頷けます。

それはさておき、今回初めてきちんとした形でR.E.M.を聞きましたが、バンド名自体は1980年代後半から知っていました。それは、高校の同級生がR.E.M.の大ファンだったから。

高校生の頃、仲の良い奴がいました。運動部のスーパースター軍団とは一線を画し(単に相手にしてもらえないだけ?)、サブカルチャー的音楽を追い求める男でした。誰も聞いたことのないようなバンドの音楽を聴き、ビデオデッキはベータというこだわり派。どうウマが合ったのか、高校時代から彼とはよく遊んでました。一緒に浪人し、同じ予備校に通い、大学は別になってしまいましたが、大学生になっても暫くはたまに遊んでました。

彼の家に行くと、いつもR.E.M.のCDを聴かされていました。その当時の私は「R.E.M.って何? レム睡眠か?」と全く関心を示していませんでしたが、今となってそのCDを聴いてみると、彼の先見性に脱帽します。今にして思えば、彼は、自分の好きなものがわかっていて、それをちゃんと見つけて聴いて、楽しく有益に時間を過ごしているという、筋の通った生き方をしていたように思います。それに較べて、私は内面では日和っていたなぁと...。

17年くらい前、会社帰りの電車で彼とバッタリ遭遇し、居酒屋で飲んだことがあります。その当時も、風貌はいまひとつメジャーになれないサブカルチャーおやじだったなぁ(笑)。それ以来全く連絡をとっていませんが、今頃どうしているんだろうなぁ。

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