2008/12/10

子供だって考えてる

世の中、経済状況が厳しくなり、リストラの嵐が吹き荒れているようです。

今朝、家族で朝食を食べながらワイドショーを見ていると、「世界のソニー」が16,000人の従業員を削減するとのニュースが流れていました。えぇぇー、16,000人も切るの〜と私自身も驚きましたが、ソニーって世界に従業員数が16万人いるとのことで、これだけ削減しても10%にしかならないんですね。それにしても、1社で16,000人もの人が職を失うというのは恐ろしいことです。

それを見ていた中三の長男が唐突に口を開きました。

「とーさんの会社は大丈夫なのか」

子供とはいえ、中学三年生、来年は高校進学を控え、高校や大学の授業料を払ってもらえるのかと心配になるところもあるんでしょうねぇ。思えば、私も子供の頃、戦前生まれの両親は倹しい暮らしを心掛けていたため、「うちは貧乏」と思い込んでおり、「私立高校になんか入ったらうちはお金が続かないかもしれないな」と県立高校進学を目指して頑張っていたものです。子供だって考えているってことですね。

長男の疑問に対して「絶対大丈夫」と応えてあげたいのはやまやまですが、そんなこと、私にだってわかりません。世の中の仕組みを理解してほしいという想いもあり、「それはわからん」と応えました。

「そういうときって、平社員からクビになるのか」

と長男が畳み掛けてきます。

「いや、若い人は給料は安いし使いでがあるから、会社としては年寄りにやめて欲しいんだよ」

「とーさん、ヤバイじゃん」

「でも、仕事をまとめる人がいないと会社は潰れてしまうから、年寄り全員クビってこともないよ」

「ふーん、まぁ、がんばってください」

朝から、へこむような希望がわくような、シュールな親子の会話でした。

しかし、こんなことを心配せずに安心して暮らせる世の中になって欲しいものです。

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