2008/08/07

煙草がワンコインで買えなくなる

「たばこと健康を考える議員連盟」が今月中にも中間報告をとりまとめ、たばこ1箱の価格を600円〜1000円に引き上げる旨の提言をするそうです。少ないお小遣いをやりくりしてたばこを楽しんでいる庶民としては、ささやかな楽しみを奪わないで欲しいという思いで一杯ですが、これも世の中の趨勢、仕方ないんでしょうなぁ。

しかし、1000円はともかくとして600円というのはいかにもきりが悪い数字。現行価格の2倍ということではありますが、どうしてこんなにきりの悪い金額にしようとしているのか。たばこ議連代表者曰く、
「(500円玉1枚で買える)ワンコインでは効果が低い。少なくとも現状の2倍から1000円の間で検討する」
おぉ、ワンコインという精神的バリアを突破しないと買えない価格帯にしようということですか。これは、税収を上げようなどというケチな考えではなく、みんなに禁煙させて社会負担を減らそうという議連の本気度が窺われる価格帯ですね。「生かさず殺さず」という旧来の日本社会の考え方から一歩踏み出た革新的な提案のように思われます。

一方、経済財政担当大臣になられた与謝野さんは、「1箱千円というのは無茶だ」と我々のために苦言を呈してくれています。別に我々のためではないか。与謝野さんは財政再建派ですから、単にたばこ税の税収が下がるようでは困るということかも知れませんが。この案が実行されて、喫煙者の減少による税収低下が起きた場合には、二コレットやガムなどの喫煙代用品に大幅課税されたりするのでしょうか。

どうなるにせよ、目先の小さなことに捉われず、喫煙者減少を優先するのか、財政再建を優先するのか、地に足のついた政治運営をして欲しいものです。

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