2008/05/21

リスク

最近「リスク−神々への反逆」(日経ビジネス人文庫)という本を電車で読んでいます(前にも書きましたかね)。学術書といった体裁ではなく物語風に読みやすく書いてありますので、肩肘張って読むような本ではないんですが、それでも理論的なことが書かれている箇所もありますので、なかなか小説のようには読み進めません。文庫本で上下2冊なんですが、結構長い間読んでいて、やっと下巻の1/3にたどり着いたくらいです。

世の中の偉い人が考えることってすごいですね。私は経済学などを勉強したことはないんですが、イメージ的に「そういう学問は全ての要素が最適化された机上の空論、所詮人が動かす世の中には適用できない」と思ってました。高校の物理の問題などで「ただし空気抵抗は0とします」というあれですね。しかし、これを読むと、偉い人たちは様々な要素をふかーく掘り下げて、パラメーターとして取り込もうとする努力をされていたことがわかります。だから、凡人の私には理解できないようなものすごい数式ができあがるんですね。

これだけ深く考えられたリスク管理手法が発達しているのに、それでも投資で負ける人がいるっていうのはおもしろいですね。もちろん、リスク管理理論がまだ発展途上ということもあるのでしょうが、宝くじを買うのと同じ心理で、負けるとわかっていても「ひょっとして」を期待して投資するのも人間ということでしょうか。

今日もオチがありません(泣)。

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